この空の下
守備では崎美君も
体力の限界なのか、
ボールが増え、
打たれることも増えた。
打たれるといっても
ゴロやフライ
ばかりなのだが、
ショートの大和君の
調子が出ないことから
その不調がチーム全体に
伝わっているように
思えた。
そのままあたしたちは
いまいちな流れのまま、
9回表を迎えた。
崎美君が投げる。
相手の打球は
気のせいか大和君を
狙っている気がした。
そしてついに
満塁になってしまった。
間の悪いことに
相手バッターは4番。