彼方より蒼く 【BL】

ぼくたちの居場所は






二人は、人の少ない場所を探して学校の敷地内を無言で歩いた。

だが今日は卒業式。
どこもかしこも卒業生や父兄などが集まって、
涙を流したり抱き合ったりして
卒業を祝い、別れを惜しんでいる。


慎二が自分にはあんな風に涙を流し別れを惜しむ友人はいないと言っていたが、
それは圭太も同じだった。


圭太は慎二以外に親しい友人はいないし、慎二は同じ進路を歩むのだから寂しくなんかない。


離れたくないほど親しい友人はいない。
友人はいないけれど、離れたくない、と叫びたいほど大切な人はいる。



圭太と一弥が最終的に辿り着いたのは、本来は立ち入り禁止のはずの校舎屋上だった。


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