月のまぁるい夜だから
ジーンズのポケットにねじ込んだ携帯をもう一度取り出し、カメラ機能に切り替える。

文明の発達万歳、などと心の中で呟き、パシャリ。

む、ピンボケ。

歩きながらの撮影なんて、カメラ素人には無理か。

今度は立ち止まって、パシャリ。

む、イマイチ。

でもさっきよりはマシかな。

呼び出し慣れたメアドに添付し、送信ボタン。




後ろから歩いてきた先輩に怪訝な顔されたけど、気にしない気にしない。



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