双子フタゴ愛アイ
「分かってるよ」
「あ・・そう」
納得したのかまた雑誌を読み出す宝
涼しい顔でページを捲っているが
実際心中穏やかではないだろうな
年末に要と電話で話をした
「正月に御参りにでも行かないか?」
一昨年前の夏に振られてから
メールのやり取りはしてたが、会わずじまい
何の事はない
これを口実に少しでも顔を見たかったと言うわけだ
「・・・うん いいよ」
二つ返事という訳にはいかなかったが
(まぁ最後に俺がした事を思えば当然だが)
要は俺の誘いを受け入れてくれた