双子フタゴ愛アイ



「分かってるよ」


「あ・・そう」



納得したのかまた雑誌を読み出す宝


涼しい顔でページを捲っているが


実際心中穏やかではないだろうな






年末に要と電話で話をした


「正月に御参りにでも行かないか?」



一昨年前の夏に振られてから


メールのやり取りはしてたが、会わずじまい



何の事はない


これを口実に少しでも顔を見たかったと言うわけだ



「・・・うん いいよ」




二つ返事という訳にはいかなかったが

(まぁ最後に俺がした事を思えば当然だが)


要は俺の誘いを受け入れてくれた
< 628 / 660 >

この作品をシェア

pagetop