あなたが私にできる事

現実




“類は友を呼ぶ”


そんな言葉を実感した。


松本くんも優くんも横山くんも山口くんにそっくりだ。


毎日毎日、私を仲間にしようというかのように話しかけてくる。
だけどその間には何かが一線引かれている感じがした。
その距離感に安心した。



誰かの言葉に怒ったり笑ったり。
私の日常はどんどんと変化する。









「恵梨香見てー。やられたぁ。」



それはいつもの昼休みのこと。



「うわっ。どうしたの?」



「何これ!?びしょ濡れじゃん!!」



山口くんと恭ちゃんが驚く。



後ろを見せた美紀のブレザーとスカートは一部の色が濃く変化していた。



「今日、あったかくてよかったね。」



「おい。エリザベス、そんな言い方なくね?」



怒ったように言う恭ちゃんを無視して美紀をベランダへ出るように促した。



「こんだけ天気よければすぐに乾くよ。」



濡れた部分に日の光が当たっているか確認しながら、恭ちゃんを見て思いっきり舌を出してやる。



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