Tennis player
「ハァ…ハァ…おまたせ」
「ホントだよ!そっちが誘ったくせにさ!!」
「わりーわりー」
「…もぅ!……ぢゃ行こ!」

あたしってなんでこんな言い方しか出来ないんだろ?
もぉやだぁ…。

「…………。」
「…………。」

なんでこんな時に限って喋んないの!?
おぃ!神成!
……トンッ…

「ひゃっ…」

手…
ぶつかっちゃった///

「…ごめん!!」
「…こっちこそ」

うーんとうーんと…
何を話せばいいんだ?

「あっ!こっここなんかいいんじゃない?」

そこは小さな可愛い雑貨屋さんだった。

「おっ!!いいじゃん」

――カランカラ~ン――

「いらっしゃいませ~」

うっ…うわぁ!!!

「可愛い~!やばぁ!」
「うっう~ん…何がいいんだろ?…」

神成のヤツ…
真剣に選んじゃって……
可愛いヤツ///

「あっ!これ可愛い~」

ヤギがテニスしてるストラップ。
いいな…

「なんだし~、お前これがほしいの?…ってヤギがテニスしてんじゃん(笑)」

「可愛いじゃん!!…神成も欲しいの?笑」

はぁ………最悪だ。
あたしありえない。

「……じゃあ俺買ってくるからお前は外で待ってろ!」
「うっうん」

怒っちゃったかな?
…あたしのせいだ。

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