時を越えて〜私のパパは歴史上人物〜

両思いなのに…。



【総司】


僕は今、何かオカシイ。
奈々芽の帰宅が遅いから?
いつも、隣には奈々芽が居たからか?



「オイッ…」


奈々芽が居ないとこんなに悲しい気持ちになるのか?


「オイッ!!総司!!」



「ぅわっ!?な何?あれっ高志さん?」


「何度呼んでも来ないから呼びに来てやった。夕飯だ」


ブツブツ言いながら出ていった。


こんな所は奈々芽に似ているな。

クスクス笑っていたら怒られた。



「2人で夕飯食べるの初めてですね♪僕、父を早くに亡くしたからどんな風だったとか知らないんです。こんな風に温かいならいいなぁ♪…みっともないですね…すいません」




この年で“父親”を恋しがるなんて…やはり今日はオカシイ。




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