椿と柊


「…っ」

心臓のあたりから込み上げる何かをぐっと堪え、私は留まるのを止めた。


そして、地面に張る無数の桜の花びらを避けながら、私は学校へ向かった。




別れてから一度も会っていない柊に会いたい…。


今どこにいる?

今なにしてる?

今どんな顔してる?





……会いたい……。



< 7 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop