椿と柊


三階の音楽室に着くと、すでに何名かが集まっていて、廊下には笑い声が響いていた。

「おはよー」

私は教室に入ると真っ直ぐピアノへと向かう。

そしてピアノの椅子にカバンを置いて、教室に設置されてある洗面台で手を洗った。



「おはようございます。香山先輩」

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