君の心

魔女の国

依然として重い空気は変わらないまま、誰も口を開かなかった。



「なあ…誤解、解きにいかねえ?」



沈黙に耐えられなくなった俺は、そんなことを言った。



「どうやって?あなたたちは、過去を知らないから簡単に言えるのよ。」


フレアは相変わらず力なく笑う。



「過去は過去だろ?それに、教えてもらってもいないこと、分かるわけないだろ。」



俺はただ綺麗事しか言えない偽善者なのだろうか?



世の中のは、苦しみで溢れているのか?



どうして、最後に笑えないんだろうか?
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