あなたの隣
「………っ?!」




いや、言ったよ?


確かに


(目を開けたら、そこにおじさんがいてくれたらいいのにな)


って




言ったけどさ、





ち、ちかすぎるよぉぉ!///




きっと神様はあたしを殺す気に違いない。




おじさんに腕枕してもらってる///よね?


あたし。




ずっと…こうしててくれたのかな、



腕、…しびれてるよね。



恥ずかしいけど、幸せで、


もう少しこうしていたかったけど。




申し訳ないので、どこうかな。





そう思ってあたしはゆっくりからだを起こした。








「なんだ、おきたのか。」






ぐいっ






え…?




腕をひっぱられ、バランスを崩した身体はおじさんにだきとめられたようで。



片手を頬に添えられたかと思うと、おじさんの顔が近づいてきた。








え…?







もしかして…



突然のことにぎゅうぅっと目を閉じる。




どうしよう…こわい、かもしれないっ……









こつんっ







「へ?」





「ん…熱は、引いたみたいだな…」






「え、……あ、はい!」



「ぷっ…はっ!はははっ!(笑)なんで敬語だよ、…もう、大丈夫なのか?」





突然倒れるもんだからよ、ビックリしちまったっつーの。

相変わらずお騒がせだなぁ…お前は。



おじさんの言葉が耳に入ってくる、


しかし、


それどころじゃないよね!




あたし、




なんて恥ずかしい勘違いを!!!!!//////


「う~ぅ~///」


苦し紛れにぽかっとおじさんの胸を叩いて頭をうめた。




この際もう幸せあじあわなきゃ損でしょ!!





あたしに残された道は、開き直ることだけでした。









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