美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
お茶の入ったグラスを二つ持って、江利子が入って来た。


「お待たせ。」


俺の前に、いつものお茶の入ったグラスを置いた。


「江利子、ごめん」

「いいよ…私も感情的になり過ぎてたから……。」


今にも泣き出しそうな江利子の腕を引き寄せて、抱きしめた。


「一也…?」


「江利子は、悪くないよ…。悪いのは、全部俺だから。
でもな?華の両親には顔位見せてやりたくて…。」


「もう…いいよ。
こうして逢いに来てくれただけで、いいの…。」


そっと俺の背中に回した手が…温かくて。


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