美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「バカッ!!」


大粒の涙を溜めて、いつもとは違う、鋭い目で俺を睨んで、保健室を飛び出した。


「江利子!?」


桜が、江利子を追い掛けた。


何で…泣いてるんだ?


何で…怒るんだ?


突然の出来事に、頭の中が真っ白になってて、ただ江利子が出て行った出入口を見つめていた。


俺には全然、この時の江利子の涙の理由が分からなかった。

恋愛初心者の俺には、江利子の俺に対する気持ちが、友情では無く、恋愛感情だという事に、気付いていなかったんだ……。


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