戦乙女と100の物語
『タタ山、まだかな~』
「多分もうすぐだよ、ユウリっ」
その時、ナルの後ろで何かが光った。
ー…あれは!
『危ないっ!』
シュッ
その矢は、ユウリの肩を掠めて地面に刺さった。
『ナル、大丈夫っ?』
「ぅん…でも、目が回っちゃった」
ナルの目はぐるぐるしていて、ユウリは側に寝かせてあげた。
『誰なの!?』
矢が飛んできた方向を見上げる。
すると、木の枝からサッと人が降りた。
『よっこらせっと』
その男は、左手にある弓で肩を叩いた。
『お前、よく俺に気づいたな』