天然100%
愛しい人


「はぁー・・・」


あたしはため息をつきつつ
自分の部屋に戻った。

荷物整理をしないといけない。


ガチャッ


「おかえりっ」


部屋に入ると美鈴が飛びついてきた。


「た、ただいま・・・」

「どうだったっ!?告られたっ!?」

「う、うん・・・」

「どうしたの?」


美鈴は心配そうにあたしを見た。


「顔色悪いよ?」

「大丈夫・・・」

「そう?それでなんて返事したの?」


美鈴の言葉にあたしはめまいを感じた。


「返事できなかった・・・」

「え?どうして?」

「遊斗が好きなんだろって言われて」

「うんって言ったの!?」

「だって・・・」


あたしは目の端が熱くなるのを感じた。


「自分が誰を好きなのか分かんない・・・」

「美姫・・・」

「分かんない・・・分かんないの・・・」


あたしは涙をぼろぼろと流して
その場に座り込んだ。

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