天然100%


「あっ!」


後ろから声が聞こえて
振り返ってみたら
由梨が笑顔で立ってた。


「美姫ちゃーん!」

「由梨」


由梨は前に店で会ってから
親しげに話しかけてくる。

あたしもいつの間にか
普通に由梨って呼ぶようになってた。


「合宿だねー!」

「うん」

「楽しみだったんだよー!」


由梨がそう言って
あたしの近くに来ようとしたけど
先生が笛を鳴らして注意した。


「集合だっつの!」

「はーい!分かりましたぁ」


由梨は笑顔で自分の列に戻った。

島に合宿に来たってゆうのに
由梨の髪は相変わらずクルクルだった。

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