Kissシリーズ・「命のキス」
「前にも同じことしたくせに、学習能力がないのか、お前はっ!」

「はっ反省してます。反省してますから、少し声のボリューム落としてください。また気失いそうです…」

「あっ悪い…」

部長は黙ってしまった。私の手を掴み、腰を掴んだまま。

「…ところで、そろそろ離してくれませんか? 流石にもうプールには入りませんから」

と言うか、もう授業以外では入らない。

そう心に決めた。

「…いや」

「えっ」

いきなり捕まれた手と腰を引かれた。

そのまま抱き締められる。

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