神様のきまぐれ
 
志央は、
An-s時代、俺達全員が、
間違いだと考えた事を
正解にしようと、している。

バンドの構成と、
個々の役割を守ることで、
プロのライブを見せることを、
俺達は正だと思ってた。

そして、かなりの成果も
あがっていたし、
それは間違いじゃ
なかったと思う。


志央は、今までより
アクティブになって、
バランスが崩れるんなら、
全員が、テンションレベルを
あげてプレイすれば、
その問題は解決すると
言っている。

そう・・・

志央は一貫して、
そう言い続けてきた。


志央は、俺に、
ニーノとやっていたスタイルと
同じものを求めていると
考えていたけれども、
そうじゃなかったんだな。


俺が、
あいつが望んでいる答えを、
頑なにださなかっただけ
なのかもしれない。


あいつは、
自分が浮き上がらない様に、
俺や元田に
押さえ付けられる事を
求めてる。


『同じ位置にたって
やりたい。』
・・・か。


『全員がアクティブになる』
・・・か。


ふーん。


オモシロイ奴だな。

今更ながら、
本気でそう思った。


作り直そう。
全部。

今までの曲を
全部見直そう。

このツアーが
終わるまでに。



 
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