学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー

「念願の部室GETだよ!」

意気揚々と、顧問の名前と印鑑入りの書類を持って、雪野は生徒会室へと引き返す。

「こんなに簡単に同好会が出来るなら、もっと早くやっておけばよかったよ」

バラの花でも飛んでいそうな、ウキウキ声。

4人は飛んでくるバラの花をよけながら、雪野の後について歩いていた。

「もっと早くだったら、あたしメンバーになれてないよ?」

笑いながら雪野に言うのは、輪廻だ。

「マン研が部に昇格したの、ついこないだだもん」

輪廻はマンガ研究部に所属しているのだ。

「って、そういえば、同好会はかけもちできないって言われたけど、部とかけもちならいいんだよね?」

ちょっと不安になって雪野に確認する。

「部と同好会なら大丈夫。だって、それじゃなきゃ、かおるんも入れないもん」

雪野に言われ、まだちゃいるを抱っこしている香流も頷く。

香流は、家庭部に所属しているのだ。

「良かったぁ。悪いけどあたし、マン研は辞めないからね!」

いつになくキッパリと輪廻が言い切った。

「う、うん、判ってる。あそこを辞めろとは言えないよ……」

めずらしく、雪野がたじろぎながら言った。

そんな雑談をしているうちに、目指す生徒会室が目の前に!

全員申し合わせたように黙り、そろそろとドアに近づく。

だが、ドアに耳をつける前に、中から複数の談笑する声が聞こえてきたので、全員がっくりした。

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