3人の き も ち


西島らに呼び出され、聞かされた突然の話に。
映樹は愕然とする。

よそよそしい態度はそのせい?



言葉も無く、色々な考えが頭を駆け巡る。



二股?
誰が?


アイツと早苗は別れて…。

いや、一方的に言われただけで、早苗は納得していない。

勝手に待つ、そう言っている。


俺が勝手に、支えたいと側にいただけ。


…俺のせい?



自分の行動が、何やら誤解を招いた事に、映樹は血の気が引く思いをする。


「あ!いた!」

そこに亜矢子が血相を変えて走ってきた。

映樹の制服を引っ張りながら、

「あっち! 佐藤さん達に呼び出されたよ!」

早苗ちゃんが。



最後まで聞かず、映樹は指差す方向に走りだした。



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