† Small♥Heart †



「大丈夫ですか?」


その一言が、言えなかった




潤んだその瞳に

なにか大きな、


悲しみ?

苛立ち?


それに似た

果てしなく続くような、

終わりのないような、


不安を感じたのに



その不安が

貴方のものか

あたしのものか

知る方法もなくて、





後悔よりも、悲しみが大きかった


だってそれは



貴方を知らない証拠だから








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