醒め逝くY
旅行のY

私は白いキャミソールと

ショーツの姿で

うつ伏せに眠っていた。

腰の辺りを撫ぜられた

感触に私の意識は

少しずつ眠りから

現実へと移り変わって行く。


誰かの手が私のショーツを

掴んでゆっくりと

引き下ろしている。


夢うつつの頭で

私はその手が大希(ひろき)

だということを思い出す。
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