運命
コンサート
ソレから数ヶ月が過ぎた。
「ねぇ!今度亀山のコンサートあるんだけど…一緒に行かない?」
友達のゆりかが誘ってきた。
亀山もかっこよくて歌がすごく好きなんだ。
「いいよ。行こうね。
楽しみ-。」
「だよね。
あの亀山のコンサートだよ。
やっと行けるよ。
行きたかったんだよねぇ。」
「ゆりか亀山のこと
めっちゃ好きだもんね。
よかったね。」
「うん。」

やっとコノ日がきた。
「うわぁ…
すごい人だね。」
「亀山だもんね。
あたしもゆりかもかっこいいって思うんだよ。
全国の人もそうだよ。」
あたしたちは東京ドームにコンサートを見に来た。
東京ドームは全国の人が来るからすごい人!!!

中に入ると…
「アンナ小さいとこに
亀山が来るんだね。
見にくいね。」
「そうだね…
でも近くに来るかもよ!
Jr.に良介くんいるから踊るんじゃない!?」
「そっかぁ!
来るかも-。」
あたしはすごくテンション上がった。
会えたらいいな。
そんな思いが強くなる。

キャア-----------------------。

皆が騒ぎ出した。
視線の先には亀山。
皆のテンションは最高潮。
「亀山だよ。
やっと生亀山見れたよ-。」
そう言ってゆりかの目から涙がこぼれる…
「ゆりか泣いてる場合じゃないよ。
しっかり生亀山見なくちゃ。」
「そうだね。
やっと会えたんだもんね。」
そう言ったけど涙が止まらなかった。
でもゆりかの顔はいつもと違って…恋する乙女。
涙は出てるけど…
すごく笑顔でいつもと違う。

あたしも良介くんに会えたら恋する乙女の顔になるのかな…!?
そんな自分が想像できない…

「ねぇ!見てアレ!!
良介くんじゃない!?!?!?」
「ドコドコ???」
あたしはビックリし過ぎてテンパってしまった。
「ほらアソコ!」
ゆりかの指差す先には良介くんが………
涙が流れてきた。
止まらない。
だってだって----。
コッチに歌いながら歩いて来る。
一生懸命応援した。
そしたらコッチを見て笑ってくれた。
あたしにではないかもしれないけど…
すごくすごくうれしかった。
「ゆうか。大丈夫?」
「ん…ん…だぃじょ-ぶぅ」
今日の出来事は絶対に忘れない。
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