運命
嫉妬
結婚か-…
いいな。
あたしは誰と結婚するのかな…
良介くんだったらいいな…
なんて有るわけないよね。

「ねぇ、福岡さん。
いつ結婚式するの?」
あたしは酔っている福岡さんに聞いてみた。
「まだ式場とかきめないけないか-らっ…
分からないな----」
頭が回らないのか
口調がグダクダだった。

でも聞いた時の福岡さんの顔が幸せそうな笑顔だった。

翌朝
「もう帰っちゃうの…」
あたしは帰ってほしくないから言うと
「今度ゆうかちゃん誕生日だよね?」
福岡さんがニコニコしながら聞いてきた。
あたしはつられて笑顔で
「そ-だよ。」
「何がいい?」
「え-。
どうしよ…
おまかせて。」
「いいの?」
福岡さんの顔が変わって
何かたくらんでいるような顔になった。
「うん。」
あたしは戸惑ってしまっま。

そのあとに福岡さんがももおばさんにこそこそ話している。

皆と少し話してから
福岡さんはタクシーになって帰って行った。

あたしは
午後からゆりかと遊ぶ約束をしている。

駅の階段で待ち合わせ。

ゆりかを待っていると…
「君もしかして
前に何度かあったコだよね?」
えっ?
振り向くと…
ソコには思いもしなかった人が!
「もしかして
良介くんですよね?」
「そ-だよ。
コンサートにも来てくれて
前友達といる時に会ったことあるよね???」
「はい。
覚えていてくれたんですか!?
ありがと-ございます。
すごい嬉しい-。」
「そんなこと直球で言われると恥ずかしいな。」
良介くんは顔が真っ赤だった。
あたしも良介くんを見て赤くなっていく。

「会えて嬉しかった。
これからも頑張ってくださいね。」
「僕もだよ。
また会えたらいいね。」
あたしは嬉しくてしかたなかった。

「良介。
お待たせ。」
可愛いあたしより
年下の女の子が走って来る。
「いいよ。
欲しかったのあったのかよ?」
「うん。」
「じゃあ。
またいつか…。」
「はい。」
そう言って良介くんと女の子はどんどん遠ざかっていく…

ねぇ。
あのコは誰?
やっぱり彼女いるよね…
あたしなんか良介くんのそばになんて行けない。
そう実感してしまった。
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