初恋ドロップ
お母さんの声がした。
―紗裕―
いつもその声で
私を呼んでくれたよね?
「ちょっと?!リカどうしたの?」
「お姉さん泣いてるの?」
!!!!
私の背中に問いかける
「リカ」ちゃん
「あの・・・大丈夫ですか?」
私にかけられたお母さんの声。
訊きたくて仕方なかった声。
―私は 貴方の 娘 です
・・・。
言えるはずがない。
「―・・大丈夫です。
―っさようなら」
「え?」
振り向かず走った。