初恋ドロップ
「さ紗裕・・・大丈夫?」
真理子が心配そうに伺ってきた。
・・・・確かにこれからを考えると気持ちがズシッと重くなる。
だけど・・・
「大丈夫だよ!真理子もおんなじクラスだしさっ」
これ以上、私が真理子に心配かけていいはずがない。
「紗裕!俺もおるでえっ!」
礼がヘラヘラ笑いながらやってきた。
―3年1組
教室の扉を開くと
「駿―っ!!」
聞きなれてる名前に
聞きなれた声・・・
流花が嬉しそうな声が耳に入る。