華桜学園
「本当に紅葉か?」
「そうだけど…」
仁の様子を伺うと、なんか顔が赤くなってる・・?
どうしてだ?
怒ってんのか?
「やっぱ気持ち悪いよな。女装姿はさすがに」
仁は何一つとして言葉を、発しない。
この沈黙が一番苦しいんだけど。
相変わらず仁はしゃべらない。
葵には、悪いけど帰ろうかな。
「あのさ、やっぱ俺帰るな」
「なんで、帰んだよっ!紅葉、可愛すぎだろっ!!」
「えっ!?」
仁から予想外のことを言われた。
信じられない。
今の俺がかわいいとか、驚きだ。
「だから、かわいいつってんだろ」
仁は至って真面目だ。
その態度が、嘘ではないと語ってくれた。
「本当?気持ち悪くない??」
さっきから、不安で仕方なかったことを聞いた。
「どこがキモいんだよ。めちゃくちゃ美人だ。」
は・・恥ずかしい!!
でも、仁がかわいいとか美人とか言ってくれたおかげで、不安はなくなった。