甘い蜜



「お風呂、入ったよ」

「もう、入ったのか?」


疲れた声で戻ってきた麻理亜は服を着替え、髪もしっとりと濡れているようだった。


「私は先にシャワー浴びさせてもらいました」

「ちゃんと湯船浸かれよ」


シャワーだけじゃ風邪ひいたらどうするんだ。


「大丈夫………」


ふぁぁっと欠伸を洩らす麻理亜。相当疲れているな。
俺は苦笑すると、風呂に入るために立ち上がる。


「眠ければ先に寝ていて良いからな」

「ん……」

「お休み」


チュッと麻理亜の額にキスをすると麻理亜は頬を緩ませて寝室へと足を向ける。俺は寝室に入っていく麻理亜を見てから、風呂場へと向かった。


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