甘い蜜
「学」
「ビンゴだったぜ?」
流石だな、と褒められて喜んでいいものなのかと少し考えてしまう。
「やっぱりか」
「あぁ……手っ取り早く行くか?」
「どうやって」
「まぁ見てな」
学はニヤリと笑うと、前に止まっていた二台のうちの一台の車の窓を軽く叩いた。
すると、一人の男が出てきた。
黒いスーツに身を包み、短い髪はオールバックで頬に傷がある。
威圧的な雰囲気からこの男がどんな奴かすぐに分かった。
「すまないな、龍」
「学の頼みだ、聞かないわけない」
チラッと龍という男が俺を見る。