甘い蜜
誕生日パーティー。
ほかの連中は主役ほったらかしにドンチャン騒ぎを始めた。
思えば、誰かに誕生日を祝われるなんて何時以来だろう。
「………学、龍」
「何だよ」
「……ありがとな」
胸の中が温かい。
久しぶりに祝われるのも悪くない。
「まだ礼は早いぜ」
ニヤリと学が笑う。
「?」
「俺達からのプレゼントだ」
すると龍が炯を呼ぶ。
現れた炯は一つ頷くと、俺に近寄る。
「ついてきてください」
「?」
そう言って炯は歩き出す。