甘い蜜
「…………」
「…………」
「………行くか」
「うん」
お互い見つめ合って、ふっと笑いあう。
俺は麻理亜に近づき、そっと手を差し出した。
「お手をどうぞ、姫」
「姫じゃないよ」
クスリと冗談を言うと、麻理亜はぷうっと頬を膨らませながら俺の手を取る。
ギュッと離さないように手を握り俺達は歩き出す。
「ねえ、敬夜さん」
「ん?」
「パーティーって何の?」
首を傾けながら俺に聞いてくる。
母さんに聞かなかったかと聞いたらそれどころじゃなかったの、とげっそりとしながら言われた。