病んでるあの子に愛されて。

出会っちゃいましたよ、はい。


ジリジリジリジリ



「うるせぇ…」

バチン!!

思いっきり目覚ましを止める。

「痛ぇ!!」

だがおかげで目が覚めたぜ。サンキューな……。

なんてカッコつけていると、大変な事実に気づいてしまった。

「遅刻じゃーい!!!」


ガタガタ

ガチャ!!

「なんで起こしてくれなかったんだよー!」

「あらやだ。起こしたわよ。勇ちゃんが起きなかっただけでしょ」

「勇ちゃんって呼ぶな!俺もう18だぞ!」

俺はトーストを一枚手に取り口に挟んだ。

「いってきまふ!」

口にトーストを入れたまま家を飛び出した。

うん。一回やってみたかったんだ。これ。

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