繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜


だけど


ミチルちゃんの時には
感じなかった何か―――



見つめてくる視線に
俺は動けずにいた。


ただただボーっと
あすかを見つめていたんだ。




「何をしているの?
 早くそこに跪きなさい」

ゆっくりと
諭すような言い方。


俺は逆らえずに、
そろそろとその場に跪いた。


あすかは
俺のすぐ側にしゃがみ込み、耳に息を吹き掛ける。


ゾクッ―――

全身が性感帯になったような感覚。


あすかは
俺の瞳を覗き込むように見つめてくる。


「これからあたしが
 あなたを縛ってあげる。
 一生離れられないように
 してあげるからね――」


指先が俺の唇に触れる。


俺はその指を
口に含み吸った。



「……美味しい?」


「……ふぁ…い…

 おいひい…です…」



「素直でいい子ね…

 もっと音を立てて吸ってごらん」

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