スケベの季節
劉備とベアトリクスの会話を、関羽と張飛はなぜか頬を赤らめてモジモジしながら聞いていた。
「ねえ、おいら初対面のオトコの人って、キンチョーしちゃうぜ」
「拙者も拙者も。しかも戦っていったら、それこそ何千、何万の男たちがひしめきあっちゃうだろう。考えただけで・・・」
ベアトリクスは恥ずかしがる関羽と張飛を見てクスッと笑みをこぼした。
「ダメだよ二人とも!そんなうつむいていちゃ、殿方は振り向いてくれないゾ!初対面の印象って大事だから、いつもの素敵な笑顔を見せてあげなきゃ!」
「えー、でもォ・・・」
まだモジモジをやめない二人に、ベアトリクスは「うーん・・・」と顎をなでながら考え込み、やがてぽんっと手を一つ打ってある提案をした。
「そうだ、みんなでお化粧しましょうよ。綺麗になって、みんなの注目を私たちで独占するのよ」
ベアトリクスの提案に、男たちは「おぉ!」と歓声を上げた。
一行は休憩に入り、その間、ベアトリクスの手で男たちに化粧が施された。
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