年下ダーリン
『答えられない』









そんなこと始めから分かってたけど、実際に小学生だと思い知らされた私は、どうしようもなく複雑な気持ちだった。










そんなことを考えていると、気持ちが沈んで、歩みを止め、自然と俯いて立っていた。










「どうした??」







「え??いや、なんも…」







「うそ」









「え??」










「りんが嘘ついてるかどうかなんて、俺、分かるよ」









また…。翔くんはいつだって私をそんな目で見てくる……。私はその目から目をそらした。
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