年下ダーリン
「ど、どうしたの……?急に…」



翔がボソッと呟くように言った。
私たちは手をつないだまま、顔を背けあっていた。



「ほ…本当のこと…言っただけよ」




だんだんと手に汗かいてくる…
普段慣れないこと言ったから、自分が自分じゃないみたいで変な感じ…



「そ、そう……」




「いや……?」



「……え?」





「私が素直だったら…気持ち悪い…?」



私たち、変だね。ホントにはたから見たら何してるの、て感じだよ。
でも、今この空間には私たちだけのような不思議な感覚があって、今なら何言っても恥ずかしくないような…そんな気がする。




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