虹が見たい理由
傷
フラフラと夜の繁華街を歩いた。
何もかも、無くなれば良い。
生きるのが辛い。
もう、嫌だった。
疲れてしまった。
ただ、涙ばかりが溢れて止まらない。
私を生と結びつけていた糸が、一瞬にして消えてしまった。
なんで?
どうして?
私は何に問いかけてる?
何で誰も答えてくれないの。
まるで私は、操り人形みたいに繁華街を歩いた。
「…雨水?」