first love【完結】
よし!
あたしも帰ろう。



鞄を持って立ち上がり、一歩足を踏み出した瞬間、突然誰かに腕を引っ張られた。



驚いて振り返るとそこには隣の席のイケメンが立っていた。


「……何?」


素っ気なく返すとイケメンは口角をクイッと持ち上げた。


「俺、誰かさんのせいで背中が痛くてさ~」


「……だから何よ?」


「だから今日、俺に付き合えよ?」


「はぁ~?なんであたしなのよ……。
それにあんた全然痛くなさそうなんだけど」


学校にいる間、一度も背中が痛そうな素振りなんてしてなかったの知ってるんだから!!


腕を振り払おうとしても、イケメンはあたしの腕を強く掴み離さない。 


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