【完結】先生との恋


「ってか、笑うんじゃなくてちょっとは優しくしなさいよね。
冷たいアイス買ってくるとかさー?」




熱いから冷たいものが食べたい。



外、寒いし高橋が行くわけ無いけど。



変わりに行ってくれるのはあたしが病院を抜け出そうとした時だけで。

この状況では行ってくれないでしょ。



高橋が行かないならあたしが勝手に行く……って事も体がだるくなってきた今、出来ないし。



でも……アイス食べたい。



普段食べたい、と思っても我慢できてるけれど。

熱が出て、こういう状態だからか無性に食べたい。



今すぐに。

「……じゃあ、氷枕持って来ますね」



高橋の返答を待っていると、それは返答ではなく全く違うことで。

額から手が離れて遠ざかって行く足音が聞こえた。



……ほら。


アイス、買いに行ってくれない。



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