【完結】先生との恋





それから清水先生が消毒してくれて、高橋は一応来てくれるけど消毒の時もあたしから視線を外すようになった。


あたしの我が儘で、高橋を傷付けてしまったと申し訳ない気持ちもあるけど……。


それでも、高橋に見られたく無かった。


今まで検査の時に胸を見られても何とも思わなかったけれど



傷が付いたあたしの今の状態を、どうしても見られたく無かった。





清水先生達が帰り、高橋も目が合ったけど何も言わずに頭を下げて出ていく。


……これが、普通なんだ。



あたしが抜け出したり、動き回ったりしてたから高橋は追い掛けて来てくれたり、ちょくちょく病室に様子を見に来たりもしてたけど。



抜け出す事も無くなった今、高橋が様子を見に来る事も無い。



朝の回診の時と、夕方の二回だけ。


高橋が聞いてきた質問にあたしが素っ気なく返すだけ。


あたしから高橋に話し掛ける事も無ければ、高橋があたしに体の事以外聞いてくる事もない。



手術された日、あんなヒドイ事を言ってしまった事もあるし、話し掛けれない。



……今更、何を話せば良いのかも分からない。









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