【完結】先生との恋




「たくさん苦しんで……だから、これからはきっと楽しい事ばかりですよ」



……そうだといいな。


損した時間以上に幸せな時間を沢山過ごせたら。


「前に僕が言ったように、20代は沢山楽しんで下さいね」


そこまで言うと、今度は高橋があたしの耳元へ顔を近付けてきて、あたしはそれに耳を傾ける。




「まぁ、取り敢えずは……退院したら、覚えててくださいね?」



医者らしい口調で、ニヤって笑うと部屋を出ていく。




……退院したら。



多分、病院にいる間はあたしに何もしないって事だと思う。





< 360 / 364 >

この作品をシェア

pagetop