【完結】先生との恋
高橋が視線を逸らしながらボソっと言った言葉にあたしは急に顔が熱くなった。
何よ、何よ。
高橋のくせに。
ってかなんであたしの顔が熱いのよ!
自分から言い出した事だけど、高橋が時間を置いて改めて言うから恥ずかしくなる。
「そんな事やっぱり思ったりするんだぁー!変態!」
自分が照れてるのを隠すように高橋をからかう。
「……岡本さんが言い出したでしょ」
高橋も照れたらしく、片手で口を覆いながらあたしと反対の方向へ顔を背けた。
やっぱからかうの、すっごく楽しい。
コーヒーを全部飲んで、発作が起きたふりしたら高橋はどんな反応をしたのかな……とか考えたり。
最近、あたしの頭の中は高橋を困らせる作戦でいっぱいかも……。
まぁ、暇だから損なことばっか考えて暇潰ししてるんだけど。
「……ねぇ、なんで手術嫌なの?」
あたしを見ていないので、あたしの顔が今少し赤い事を知らない高橋。
しばらく静かだった後、いきなり話題を変えてきた。
「……嫌な物は嫌」
途端にあたしも冷静さを取り戻す。