ダチュラな私。

ずっと睨みつけていると私の視線に気付いたのか男の目がフードの中で光る。

そして、男は私と目が合うとニヤリと笑い。

私はその笑みに、今までにないほどの恐怖を感じた。


足がガクガクと震える。

なんで私、こんなに怯えているの？

そんな疑問が頭に浮かぶけれど、その答えを本当は気付いていた。


だけど、認めたくなくて。

必死にその考えを打ち消そうとしている私に、男は柔らかな、それでいて気味の悪い笑みを浮かべて。

ゆっくりとその口を動かした。


「やあ。久しぶりだね。花ちゃん」


その言葉を聞いて。

私は目の前にいるこの男が、全ての元凶であるストーキングの犯人だと確信した。