【実話】アタシの値段~a period~
『…どうせほんとは知ってんでしょ?』
うんざり、とでも言いたげなマヤは
更に表情を歪ませ
『アンタの友達、ヒトミのことヤリ捨てしたんでしょ?』
と、さぞ腹立たしそうに。
そんな訳ない。
今日、ウザいほど舞い上がるトオルを俺は見ている。
「や、アイツはそんなことできるタイプの男じゃな………
あー……。」
…そういうことか。
「いや、それは多分
俺のせいだ。」
間違いなく。
『どういうこと!?』
マヤが一歩車に近づく。
「俺が余計なこと言ったからだ…。」
『余計なことって?』
「送りなから話すから、とりあえず乗れよ。」
悩むように黙ったマヤは
10秒ほど間を置いて
助手席に乗り込んだ。