【実話】アタシの値段~a period~
「うざい。」
「死ね。」
それらの言葉は
彼女達の団結力を高めるための陳腐な合言葉。
怒鳴り込んでくれる親も居ない私に
手を差し延べる教師は居なかった。
アタシが泣こうが喚こうが
自分達の立場が危険に晒されることはナイと判断したのだろう。
別に、最初から大人になんて
何の期待もしていなかったと言えば
そうかもしれない。
彼等に助けて欲しいとは思わなかった。