【実話】アタシの値段~a period~
マヤと出会って3ヶ月。
木の葉が頬を染める頃
アタシには彼氏ができた。
2つ年上の直人とは、マヤに連れて行かれたクラブで出会った。
直人は、高校を1年で辞めて働いていた。
サラサラの茶髪を器用に流した
チャラい見た目とは結び付かないくらい
優しい所に惹かれた。
どこか寂しそうな目をしている人だと思った。
夜の海のように。
何かに傷ついたような。
何も映さない、
だけど全てを飲み込んでしまいそうな。
そんな目だった。