きみの世界は。

なみだ、きみのかこ



「…また、泣いてる」
 

まだ夜も明けていない時間帯。

俺はまおの声に起こされた。


別に呼ばれたわけじゃない。

小さく声を上げて。



まおは――また、泣いていた。
 


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