黒き手が…
四人はくたびれていた。

プレハブ小屋から出た後も何も言わなかった。

でもアキは、ユマとフーカから少し離れたミナの元へとやってきた。

「ねぇ、ミナ」

「何よ」

「前みたいに、一緒につるまない?」

「はあ?」

何を言われたのか、理解できなかった。

もう二人の進むべき道は違っている。

ミナはマカと一緒にいられるところまで進むと決めた。

それがどんな道であれ、マカの存在無しではいられないからだ。
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