黒き手が…
廊下でアキとちょっと話すことがあっても、マカは良い顔をしなかった。

元より嫉妬深いと感じてはいたが、アキと世間話をするだけでムッとされてしまう。

そんなマカの感情に気付いたのか、アキもマカに近付こうとはしなかった。

まあ片や教師受けが良く、クラスメート達にも人望の厚い優等生。

片や教師の間でも、生徒達の間でも評判が良くないギャル生徒。

比べるまでもなく、性格的に合わないのだろう。

だからこの誘いは断って正解だ。

アキも何が目的で、元の鞘に戻ろうなどと言い出したのか…。

分からないまま、校門の所でお開きになった。

< 17 / 46 >

この作品をシェア

pagetop