Sky Blue-同じ空の下-




「バッカじゃねぇの。」
純が泣いてる。
彼の涙を初めて見た気がする。

いつも笑ってる純の涙は凄く繊細なものだった。


「頼れって言ったじゃない。」


「チカ…ごめんね、」
隣にいつもいるのに気づかなかった。
チカの弱さ。
いつもいつも笑って、明るいチカの本当の姿。

泣き虫で弱い女の子。



「お前を想ってくれる奴らが3人もいるんだ。それで十分だろ。」

廉の言いたいことは分かる。
一番私の近くにいる人。

だからこそ、キツい言葉の裏には優しさが詰まってる。




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